「不完全」イクメン ZACKY の子育て話

子育てについて書きます。

冷や汗

参った。

ちょっと時間遅くなって帰ってきたら,すでに帰宅しているはずの子がいない。鍵は開きっぱなし。部屋が荒らされた形跡はない。自宅の中にはどこにもいない。

家を出て,家の周りや近くの公園を見るがいない。自転車があるので,自転車に乗って出かけたわけではない。学校に電話するが,状況を確認して折り返すとの回答。

妻に電話する。子が見当たらないこと,無断で遅くなっての帰宅について,小学校に電話して大ごとになるのではないか,といったことで,叱られる。ランドセルはあったかと尋ねられ,そういえばどうだっただろうと答えてまた叱られる。周囲を歩いて捜索。思い当たった店を訪ねるも見ていないとの回答。児童館にいるのではないかとの妻からの連絡を受けて,児童館へ。ここにもいない。小学校から電話。すでに帰宅したはずで学校に戻ってもないとの回答。いつも行く少し遠くの公園にもいないと妻から連絡あり。

妻が帰宅して,子の残したメモを発見。友達の家に遊びに行くとのこと。そういえばと,最近友達になった子のことを妻が思い出して,私がその子のマンションの前で待機。しばらく待つ。合間に小学校に電話して,心当たりがあるので多分無事でしょうと一報を入れる。さらにしばらく待つ。

待ちながら,私は昔の自分のことを思い出した。私は子供時代,しょっちゅう迷子になる子だった。あるとき,こんな絵本を買い与えられた。「とこちゃんはどこ」私はとこちゃんと同じく,家族で外出すると,すぐに飛び出ていなくなってしまう問題児だった。

とこちゃんはどこ

子は慎重で,今まで一度も迷子になったことがない。親になってみて,そのことのありがたみに感謝していた。子は今回初めて行方不明になった。私は,昔の両親はこんな思いで探したのか,しかも携帯のない時代に,と思うと,胸が張り裂けそうだった。

待てど待てど子は出てこない。家にも帰っていない。もうあと10分したら,このマンションの全戸にピンポンして子がいるか尋ねよう。そう夫婦で合意してしばらくのことだった。

子が帰ってきた。

妻から電話があって安堵した。

どうやら私が待っていたマンションとは別のところに遊びに行っていたようだ。

帰り際,訪ねた店に立ち寄って,無事見つかったことを一応ご報告した。

自宅に帰って子の顔を見た。友達の家で楽しかったようで,キラキラしていた。

気になったので子に聞いてみたら,子は私のことを待たずに書き置きだけしてすぐに友達のうちに遊びに行ったらしい。なので,もし私が時間通りに帰宅していてもすでに子はいなかったということのようだった。妻は待っている間に,自宅の iPad から私たち夫婦の iPhoneFaceTime で繋げられるように設定していて,子に FaceTime のかけかたを教えていた。